経歴
かとうたかふみ(加藤隆文/KATO Takafumi)のこれまでの経歴は、下記の通りです。
(右の肖像は日本画家の松平莉奈さんに描いてもらったものです。)
- 2004年3月 高槻高等学校 卒業
- 2008年3月 京都大学文学部 美学美術史学専修 卒業
- 2011年3月 京都大学大学院文学研究科 美学美術史学専修 修士課程修了
- 2011年4月より2013年9月まで 美学会西部会編集幹事
- 2012年4月より2014年3月まで 日本学術振興会特別研究員DC2
- 2013年9月より2014年6月まで イギリスのDurham Universityで滞在研究
- 2015年4月より2016年3月まで 私立常翔啓光学園高等学校英語科非常勤講師(「英語表現II」を担当し、高校2年生に英文法を教えていました。教員免許は、中学と高校両方持っています。)
- 2016年3月 京都大学大学院文学研究科 美学美術史学専修 博士後期課程 研究指導認定退学
- 2016年4月より2019年3月まで 日本学術振興会特別研究員PD(名古屋大学・情報科学研究科)
- 2016年4月より2018年9月まで 早稲田大学非常勤講師(これまで担当した科目:「感性哲学(演習)」「文化の哲学(講義)」「現代美学の射程(講義)」)
- 2018年3月 京都大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)の学位を取得。
- 2018年4月より2019年3月まで 立命館大学非常勤講師
- 2019年4月より 大阪成蹊大学芸術学部専任講師
所属学会は、美学会、日本哲学会、日本記号学会、アメリカ哲学フォーラム、応用哲学会です。
これまでの業績・活動
業績
- 翻訳
・【単訳】シェリル・ミサック著、加藤隆文訳『プラグマティズムの歩き方 : 21世紀のためのアメリカ哲学案内 上巻・下巻』(現代プラグマティズム叢書, 第1-2巻)、勁草書房、2019年11月。
・【共訳】クリストファー・フックウェイ著、村中達矢、加藤隆文、佐々木崇、石田正人訳『プラグマティズムの格率』、春秋社、2018年11月。 - 論文
・加藤隆文「分析プラグマティズムからの提案━━分析美学の問い直しのために━━」、『美学』254号、2019年6月
・加藤隆文「プラグマティズムと実在:パースの実在概念と実践的実在論をめぐって」、Contemporary and Applied Philosophy, v.10, 2019. (—> CAP, v.10)
・加藤隆文「パースの合成写真の比喩と現代の自己概念」、叢書セミオトポス12『「美少女」の記号論:アンリアルな存在のリアリティ』、2017年8月。
・Takafumi Kato, “Propositional Attitudes from a Peircean Viewpoint”, Contemporary and Applied Philosophy, v.8, n.2, 2016. (—> CAP, v.8, n.2)
・Takafumi Kato, “A Peircean Revision of the Theory of Extended Mind”, Cognitio, Centro de Estudos de Pragmatismo, v.16, n.1, 2015. (—>Cognitio, v.16, n.1)
・Takafumi Kato, “A Provocative Approach to the ‘Anthropology of Art’, with reference to C. S. Peirce”, Aesthetics, Bigakukai, no.19, 2015. (—>Aesthetics, no.19)
・Takafumi Kato, “A tentative theory: the actual/possible matrix extracted from art”, Proceedings of the 19th International Congress of Aesthetics, 2015.
・「パース思想を踏まえた「芸術の人類学」の展開可能性」、『美学』242号、2013年6月。
・「インデックス論の再考―パース、エーコ、クラウスの交叉点として―」、『京都美学美術史学』第11号、2012年6月。 - 博士論文
・「パースの「心の哲学」の再構築:美学へのパース記号論の応用」京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻、2018年3月学位取得。 - 修士論文
・「パースのプラグマティズムに基づく美学―脱人間主義的美学の試み―」京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻、2011年3月学位取得。 - 口頭発表
・加藤隆文「分析プラグマティズム美学事始め:まずは「経験」から」、第69回美学会全国大会(関西大学)、2018年10月8日。
・加藤隆文「知覚、推論、イコン」、於・企画パネル「線画的推理の特徴としての図像性」(提題者:新茂之、佐々木崇、加藤隆文)、アメリカ哲学フォーラム第5回大会(神戸大学)、2018年6月24日。
・加藤隆文「プラグマティズムと実在:パースの実在論と実践的実在論をめぐって」、応用哲学会第10回年次大会(名古屋大学)、2018年4月7日。
・【招待講演】加藤隆文「美的判断の信頼性は何に存するのか」、科学研究費基盤研究(B)「「信頼」概念に関する国際比較研究:応用倫理・実験哲学的アプローチ」2017年度第1回打ち合わせ研究報告、2017年8月11日。
・[Invited Lecture] Takafumi Kato, “Of the Standard of Testimony”, Work Shop: Videogames and Creativity (featuring Aaron Meskin as a keynote speaker), Kyoto, August, 2017.
・加藤隆文「アブダクションの論理における存在図形の図像性活用」、於・企画パネル「パースの存在図形における図像性をめぐって−記号論的視座から−」(提題者:新茂之、佐々木崇、加藤隆文)、アメリカ哲学フォーラム第4回大会、2017年6月25日。
・加藤隆文「習慣的意味仮設説による概念プラグマティズム擁護の試み」、日本哲学会第76回大会(一橋大学)、2017年5月20日。
・Takafumi Kato, “Abduction for the Concept Pragmaticism”, Conference ‘The Pragmatist Turn and Embodied Cognition: Habit and Experience at the crossroads between Pragmatism, Neurosciences, and Social Ontology’, Parma, April, 2017.
・【招待講演】加藤隆文「探求推進力としてのアブダクション」、日本認知科学会第33回大会、2016年9月16日、北海道大学。
・Takafumi Kato and Fuminori Akiba, “The Pragmatic Maxim Applied into Aesthetics: a Proposal for a Desirable Relationship between Aesthetics and Science”, the 20th International Congress for Aesthetics, Seoul, July 2016.
・加藤隆文「パースの合成写真の比喩と自己概念の一般化」、第36回日本記号学会大会(大阪大学)、2016年5月22日。
・加藤隆文「生態系を表象する芸術:パース的プラグマティズム美学の提案」美学会西部会第302回研究発表会(広島大学)、2015年2月。
・Takafumi Kato, “How can Peirce’s theory of mind be reconstructed in the contemporary context?”, the 2nd Conference on Contemporary Philosophy in East Asia (the 2nd CCPEA), Kyoto, August 2014.
・「パースの心の理論の外在性をめぐる考察」日本哲学会第73回大会(北海道大学)、2014年6月29日。
・“Peirce’s Philosophy of Mind”, Eidos, Durham, June 2014.
・Akiko Kasuya, Takafumi Kato, Sebastian Cichocki, Miho Iwata, Hiroshi Yoshioka, Miki Okubo, “Applied Social Art: The Potential of Art and Criticism after March 11, 2011”, 19th International Congress of Aesthetics, Krakow, July 2013.
・「A・ジェルの「拡張した心」の哲学的位置づけ」日本哲学会第72回大会(お茶の水女子大学)、2013年5月。
・「エージェンシーとインデックスの芸術論」第63回美学会全国大会(京都大学)、2012年10月。
・「インデックスとインディケイター——生命記号論の具体的構想のために」日本記号学会第32回大会(神戸ファッション美術館)、2012年5月。
・「ジェットコースター・マンガ論」公開研究会「マンガ芸術論」『美術フォーラム21』のマンガ特集号をめぐって(京都国際マンガミュージアム)、2012年2月。
・「インデックス論の再考――パース、エーコ、クラウスの交叉点として」美学会西部会第285回研究発表会(大阪大学)、2011年9月。
・「パースのプラグマティズムに基づく脱人間主義的美学の試み」日本哲学会第70回大会(東京大学)、2011年5月。
・「不死性の問題―パースを手がかりに」記号学会分科会―特集「タイムマシン/タイムトラヴェル」(京都大学)、2011年1月。
・「パースのプラグマティズムと美学」第60回美学会全国大会(東京大学)、2009年10月。
その他の活動
- トーク・エッセイ・展覧会評など
・ロームシアターで2018年9月に開催された"Every day is a new beginning"というダンス・パフォーマンスに寄せて、文章を書きました。こちら)のウェブサイトでご覧いただけます。
・京都のギャラリーモーニングで2017年10月3日 - 8日に開催された長谷川由貴の個展 "Untold Symbol"の展覧会レビューを書きました。HAPS PRESSのウェブサイト(こちら)でご覧いただけます。
・京都芸術センターで2017年5月25日-7月2日に開催された「のっぴきならない遊動」展の展覧会レビューを書きました。HAPS PRESSのウェブサイト(こちら)でご覧いただけます。
・京都市立芸術大学の「芸術学概論」の授業で、ゲスト講師として招聘いただき講義をしました(2016年6月8日)。
・「国際現代音楽フェスティバル これ音クアドリエンナーレ2016」というイベントに登壇しました。イベントは、なんば紅鶴にて2016年2月に開催。
・日本記号学会分科会シンポジウム『日本記号学会分科会:「運ぶ」ものとしてのヴィークル概念 第三回研究会「ヴィークルと現代の芸術」』において、イラストレーターのとんぼせんせい、美術家・フォトグラファーの須藤絢乃さん、そして加藤隆文の三者による鼎談を企画し、2015年7月に開催しました。トークの様子を文字起こししたものを、京都大学学術情報リポジトリ内(こちら)で公開しています。
・「これ音スペシャル!〜ギャラリー2ゼミ」というレクチャー形式のイベントで現代美術について話しました。2013年12月、神戸のギャラリー2にて開催。
・「これまでの音楽とこれからの音楽」というイベントに出演して、音楽家の安井麻人さん、松竹芸能所属のタレントであるサリ(アルミカン高橋)さんマリ(高島まりお)さんと、音楽やら芸術やらについて話しました。イベントは、なんば紅鶴にて2013年8月に開催。
・「バッカスに背くとはどのようなことか」『有毒女子通信』第7号、MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w発行、2011年11月。
・オールナイトパフォーマンスイベント「HERO←」コンセプト文執筆。イベントは京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAにて2011年10月に開催。
・「「不在」の展覧会」(谷澤紗和子展・森林食堂展の展覧会評)『有毒女子通信』第5号、MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w発行、2011年8月。
・「鰯の頭はもう死んでいる、けれど」『有毒女子通信』第3号、MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w発行、2010年12月。